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日本口腔感染症学会と学会雑誌
日本口腔感染症学会
理事長 浦 出 雅 裕
昨年11月、 いわき市立総合磐城共立病院歯科口腔外科椎木一雄総会長のもとで開催された第14回日本口腔感染症学会総会におきまして、 島田桂吉理事長の後任として私が次期理事長として推挙されました。 浅学非才で、 これというフィロソフィーも持ち合わせない私にとりましては、 大変な重責と受け止めておりますが、 島田先生が営々と築いてこられた本学会の基本路線を継承しながら、 さらなる発展を目指して努力する所存ですのでご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。 この巻頭言では、 学会と学会雑誌についてこれまでの歩みと今後の展開について少し述べてみたいと思います。
本学会雑誌は、 当初口腔感染予防研究会雑誌 (JAPSI) として、 1993年に第1巻が発刊されました。 研究会が10周年を迎える2001年を契機に、 研究会から日本口腔感染症学会と名称変更され、 併せて機関誌も第8巻から日本口腔感染症学会雑誌 (JOID) となりました。 研究会雑誌の歩みについては、 第8巻に記載されていますが、 その内容を通覧してみると、 歯性重症感染症、 AIDS、 B型肝炎、 C型肝炎、 MRSA、 感染性心内膜炎、 院内感染とその対策、 糖尿病と感染症、 下顎骨骨髄炎・顎骨の難治性疾患、 誤嚥性肺炎、 移植医療と感染症、 などまさにその時代を反映した多彩なテーマが取り上げられています。 このことは、 研究会雑誌が病院歯科のみならず、 開業歯科医に対しても歯科医療における口腔感染症あるいはその予防の重要性を認識するための情報発信、 啓蒙という意味で十分な役割を果たしてきたと評価できると思います。 またこの間、 執行部役員として参画されていた開業歯科医の先生方の並々ならぬ努力と熱意があったことは特筆すべきことです。 さて、 学会となり、 役員や会員も全国展開されるのに伴い、 学会雑誌も2004年の第11巻から年2回の発行となりました。 私は、 2002年より編集査読委員会委員長を拝命し、 6名の査読委員の先生方とともに主に総説や投稿論文の査読に関わってきました。 しかしながら、 いかんせん投稿論文は少なく編集の度に思案することもしばしばでした。 学会としての activity を示す尺度として、 学会雑誌の発行はきわめて重要ですが、 現在はどの国内誌も投稿論文を確保するのに四苦八苦しているのが現状です。 その理由として、 最近の業績評価においてはインパクト・ファクターのある英文誌が投稿先として選択されることが強く影響していると考えられますが、 とくに本学会は、 その会員構成が大学、 病院歯科、 開業歯科医からなる大変ユニークな面を持ち合わせている反面、 すべての会員層が興味を持てる内容を共有することが難しいこと、 また認定医制度などの資格と連動した論文投稿がないことも1因と思われます。 現在、 本学会では ICD 制度に準じた独自の認定医制度の設置を策定中ですので、 これを実現させることによって、 学会のさらなる発展と学会雑誌の充実を願うところです。 今年で第13巻を数えますが、 会員諸兄の積極的なご投稿をお願いするとともに、 雑誌の背表紙に雑誌名が印刷できるようになることをささやかな目標として前進してゆきたいと思っております。
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