|
第13回日本口腔感染症学会総会を終えて
第13回日本口腔感染症学会総会
総会長 連 利 隆
日本口腔感染症学会は、 大学、 病院そして一般診療所の3者が共に研鑽するという意義深い性格をもち、 全国展開に至った今まさに青春時代を迎えようとしています。
この度の第13回日本口腔感染症学会総会は平成16年11月13日に大阪の地で開催致しました。 一般演題は7題でいずれも興味深い内容でした。 また、 今回の学術大会ではHIV/AIDSをメインテーマにさせて頂きました。 我が国のHIV感染者は未だ増加の一途を辿っており、 HIV感染症ごく身近な疾患でとくに10〜20歳代の若者を中心に今後爆発的な感染拡大が懸念されています。 一方で、 抗ウイルス療法の進歩でHIV感染症は慢性疾患となり、 感染者のQOLの向上と充実を考える時、 歯科受診の機会が今後確実に増加すると考えられます。 しかし、 歯科医療の現場では逆にHIV感染症に対する意識が薄れていることも事実です。 また、 日本ではHIV感染者に対する歯科医療の体制が構築されていないことも大きい問題です。 特別講演は国立病院大阪医療センターHIV・AIDS先端医療開発センター長・免疫感染症科部長の白阪琢磨先生にお願い致しました。 HIV感染症の病態、 最新の動向および問題点をはじめSTDの現状について詳細にお話し頂きました。 シンポジウムΙは神奈川県立こども医療センター歯科部長池田正一先生を座長に、 我が国でも有数のHIV感染者の臨床経験をもつ先生方にご講演、 ご討議を頂き一定の指針が示されました。 また、 特別企画の歯科衛生士と学生のためのシンポジウムUでは、 やはり我が国で最も経験豊富な歯科衛生士さんをシンポジストに迎え、 HIV感染者の問題点、 歯科診療介助、 院内感染予防のノウハウ、 口腔管理、 歯科衛生士の役割の重要性について講演して頂きました。 いずれの企画も私の意に沿った素晴らしい内容で嬉しく思っております。 当日の参加者数は約350名で、 その内訳は歯科医師を中心とした一般会員約が90名、 歯科衛生士や看護師等が約90名、 そして歯科衛生士をめざす学生が163名でした。 また、 毎日新聞社会部の取材もあり、 多くの方々に参加して頂き感謝致しますとともに、 社会的な関心も得る内容であったことをあらためて実感致しました。 会員の皆様方のお陰で大過なく学会を終えることができ、 感謝とお礼を申し上げます。
|