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第12回日本口腔感染症学会総会を終えて
第12回日本口腔感染症学会総会
総会長 佐 藤 田鶴子
第12回日本口腔感染症学会総会終了にあたり、 ご協力いただいた会員の皆様をはじめ関連各位に厚く御礼を申し上げますとともにひとことご挨拶申し上げます。
平成15年11月29日 (土)、 あいにくの冷雨の中、 日本歯科大学歯学部富士見ホールにおきまして本総会は全国各地から約100名の会員、 日本歯科医師会員、 大学・研究所をはじめ製薬関連の皆様がご参集下さり、 盛会裡に終了することができました。 今回の開催自体がきわめて画期的なものであり、 本会が学会となり、 そして全国化して関西の地を離れた初めての総会であります。 実のところ、 会員外で初めてこの会に参加される方が関東周辺地区に一体何名おられるかは予想がつきませんでした。 全国の日本歯科医師会会員には勿論お声をかけましたが、 事前に興味を持たれて事務局にお電話を下さった数名の方々だけかなとも想像し、 薄氷を踏む思いで会当日を迎えたわけです。 このようなかなり危険度の高い開催にあたり、 さらに不案内な場所での昼食処探しも大変と、 ランチョンセミナーから開始致しました。 これを今回は教育講演にあて、 演者の鶴見大学歯学部前田伸子教授にはかなりのご迷惑は承知の上で、 食事をしながら聴講させていただく形式をとりました。 この場をお借りして前田先生の広いお人柄に深謝申し上げます。 その教育講演は、 「表在性口腔真菌症 ―基礎と臨床―」 と題して今あらためて注目されている真菌症をきわめてわかりやすく解説いただきました。 基礎系の先生の講演は一般会員にとりつきにくい感が多いのですが、 歯科臨床家に実にわかりやすいご講演をいただきました。
続くシンポジウム1と2は異種の、 しかし根幹は関連した感染症である歯周病の急性期の病態と歯性感染症を主題と致しました。 歯周病関連では鴨井久一先生に座長をお願いして 「急性期の歯周病をどう捉えるか」 のシンポジウム1を行いました。 なぜP急発が生じるのか病理学的に、 微生物学的に解明していただき、 最後に臨床的な対処法を討論いただきました。 シンポジウム2は佐々木次郎先生に座長をお願いし、 「歯性感染症への私の選択する抗菌薬」 と題し、 治療面の討論をいただきました。 このシンポジウムの特徴は演者毎に選択の役割を変え、 臨床医の立場から 病院歯科の立場から 歯科大学口腔外科の立場から 保険支払いの立場から、 というように4方向からのご意見をいただきました。 また、 一般講演は、 時間の都合から3題しか設けられませんでしたが、 決して3題しかなかったわけではありません。 初めて参加される一般開業の先生に、 例えば口腔外科関連の学会のように症例報告だけを並べてもご興味が沸くことが少ないのではと危惧したからです。 このような学際領域の学会の内容構成はきわめて難しいことを実感致しました。 しかし、 二年前に総会長に推挙されてからの試行錯誤がこの日やっと解決されたことになります。
発信基地の関西から離れる学会開催はきわめて難しいものがあろうかと思いますが、 会員をはじめ周囲の皆様の暖かいご支援があってはじめて成立したものとあらためて皆様に感謝申し上げる次第でございます。
次回の大阪で連会長の開催する総会はよりご発展されていくことを期待致しております。
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